2014'05.24 (Sat)
勉強会
勉強会
こんにちは^^広報3年のけいです!
先日広報ミーティングを行い一年生にいろいろ仕事を振ったり、6・7日のイベントに向けて広報の下準備をおこないました。
ではでは本題に入ります。
昨日金曜日にメンバー内で勉強会をおこないました。
お題は「日本の難民史」
CLOVERは確かに現在日本にいらっしゃる難民の方々と接する機会はありますが、そうした難民の方はいつ日本に来られたのか、どういった歴史的な経緯があったのか、そういったことを考えたことがなかったのでとてもよいきっかけになったと思います。
内容としては難民の意味、最初の難民の到着(1975年だそうです)、受け入れ開始、そして第三国定住などの基礎知識をまず頭の中に入れ、そのあとに実際にニュースや難民を支援している弁護士連絡会議のホームページなどを見ながら実際にどのような案件が取り扱われているのかを確認しました。
最後にディスカッションというか意見交換のようなものをして、いろいろ意見が出てきました。
話し合われた内容としては、第三国定住の方々がもし自分の身の回りに住んでいたらどのような関わり方をあなたはするか、というものです。
私は第三国定住をするにあたって少しだけ新聞記事やニュースを読んでみたのですがやはり「仕事についていけない」という壁があるように感じました。なぜ壁を感じるのか、やはり大きな要因の一つに「日本語が理解できない」という点が挙げられます。
メンバーからはとにかくコミュニティーに入れるという考えもあり、確かに話すといった能力は人と話すことによって身につくものであるから友達になることによってその人の日本語の能力を向上させることができるのではないかと意見を述べてくれました。彼自身アメリカで暮らしていたのでそのあたり共感できることがあったのだと思います。
貴重な意見&実体験です!
次回の勉強会はまだお題は確定していませんが一年生から「なぜ日本の難民認定者数はこんなに低いのかその理由を知りたい」という声が上がったのでこのお題を中心に勉強していくと思います。
これからも勉強会を一か月に一回のペースで開いていくとおもいます。
外部の方でも興味のある方はぜひお気軽にcloveryouth@gmail.comまでお問い合わせください^^
各チームも新一年生および新メンバーを加えて活動開始しております。(ちなみに広報チームは朝8時におこなっていますw)
これからのCLOVERの活動にご期待ください!
こんにちは^^広報3年のけいです!
先日広報ミーティングを行い一年生にいろいろ仕事を振ったり、6・7日のイベントに向けて広報の下準備をおこないました。
ではでは本題に入ります。
昨日金曜日にメンバー内で勉強会をおこないました。
お題は「日本の難民史」
CLOVERは確かに現在日本にいらっしゃる難民の方々と接する機会はありますが、そうした難民の方はいつ日本に来られたのか、どういった歴史的な経緯があったのか、そういったことを考えたことがなかったのでとてもよいきっかけになったと思います。
内容としては難民の意味、最初の難民の到着(1975年だそうです)、受け入れ開始、そして第三国定住などの基礎知識をまず頭の中に入れ、そのあとに実際にニュースや難民を支援している弁護士連絡会議のホームページなどを見ながら実際にどのような案件が取り扱われているのかを確認しました。
最後にディスカッションというか意見交換のようなものをして、いろいろ意見が出てきました。
話し合われた内容としては、第三国定住の方々がもし自分の身の回りに住んでいたらどのような関わり方をあなたはするか、というものです。
私は第三国定住をするにあたって少しだけ新聞記事やニュースを読んでみたのですがやはり「仕事についていけない」という壁があるように感じました。なぜ壁を感じるのか、やはり大きな要因の一つに「日本語が理解できない」という点が挙げられます。
メンバーからはとにかくコミュニティーに入れるという考えもあり、確かに話すといった能力は人と話すことによって身につくものであるから友達になることによってその人の日本語の能力を向上させることができるのではないかと意見を述べてくれました。彼自身アメリカで暮らしていたのでそのあたり共感できることがあったのだと思います。
貴重な意見&実体験です!
次回の勉強会はまだお題は確定していませんが一年生から「なぜ日本の難民認定者数はこんなに低いのかその理由を知りたい」という声が上がったのでこのお題を中心に勉強していくと思います。
これからも勉強会を一か月に一回のペースで開いていくとおもいます。
外部の方でも興味のある方はぜひお気軽にcloveryouth@gmail.comまでお問い合わせください^^
各チームも新一年生および新メンバーを加えて活動開始しております。(ちなみに広報チームは朝8時におこなっていますw)
これからのCLOVERの活動にご期待ください!
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2011'07.20 (Wed)
第3回CLOVER勉強会開催!(^^)!
こんにちは!さとみです!
今日は、台風も迫る中、2時間半ほど、筑波大学図書館にて勉強会を行いました♪
参加者は6人でした~
ほとんどの1年生+ようちゃんは免許合宿にいっているので、少なめでしたねっ(*^_^*)
むーみんは日本語教育実習先のスロベニアからおかりなさい♪
てるーはもうすぐロシアに留学です!!!
さて。
この勉強会は新入生も沢山入った上半期のMTで、
1年生から「もっと勉強会したいです!」という声があったため、
開いたものです
あくまでCLOVER内部でっという感じです。
なお、今日参加できていないメンバーが圧倒的に多いので、9月にも今日開いたのとほぼ同様の内容で勉強会を開く予定です(^◇^)
ちなみにですね、こうした勉強会のねらいとしましては、
①難民問題の何が「問題」なのかを考える
→メンバー全体がより問題意識を明確にもつ
②新メンバーと既メンバーの間の情報格差を埋める
→より良い代替りへ
③問題の中でCLOVERがどの立ち位置にあり、今出来ていること・出来ていないことが何かを考えるための下地作り
→その上で今後の活動内容、方針を考える
の3つが今のところあがってます!目標・目的ですねー
そして、今後の展望の展望としては、
夏休みは、基本的なところを勉強。
2学期以降は、
・勉強会運営者を1・2年生へ
・その上で必要だと思ったコンテンツやテーマ案だし
・出た内容・案を1・2年生を中心に割り振り、各MTで発表、議論(何が問題か、CLOVERに照らしあわせるとどうか等)
と考えています★
今日は難民問題を
国際社会、国内、地域・自治体レベルの3段階にわけ
難民をどのように定義しているか、保護をどれくらい、どのように行っているか
等をざーーーっと最低限知っておく必要なことをpick upして勉強しました
・強制移動者としての難民(人が迫害を受けた際にもつ選択肢)
・難民条約やUNHCRの難民の定義、条約難民のもつ権利
・日本の難民受け入れ・貢献度
・日本の難民申請制度、仮放免制度、強制送還
・難民に与えられる権利
・難民問題にかかわるNGO・NPO
などなど
いやはやっ
とっても難しいですね!発表者の私もそんなに実はきちんと勉強していないことも多いです(汗)
とはいえ、以上の内容を発表させてもらい、参加者でいろいろ意見・質問を出し合いました★
最後のまとめで出た意見・感想としては、
・難民問題にも、国と行政の役割分担、連携ができるかがかかわってくるのかな
・日本政府、日本人の日本語以外の言語への不寛容性を改めて感じた
・その一方で移動者が多すぎると日本人のアイデンティティや日本らしさはどうなるのだろうか
・受け入れ数の少なさの一方で安全保障の問題も考えるべきか
・「自分が何者なのか」を立証することの必要性を感じた
・日本は移動が少なく、人々が使用できる言語も他国に比べるとかなり少ない、独特な性質をもつところ
・面会だけでは感じられないことが得られた。少し客観的に考えられた。
・同時にこの経験を面会に生かせるかもしれない
・「不法」という言葉のように、何か枠づけられもので判断せず、こうして勉強することでその内実(なぜ「不法」な人々がいるのか。「不法」であるとはどういうことなのか)を知ることができる
・学生だからこそこうした知る機会を多く持ち、活動に生かしていきたい
という感じでした!!
いや~
難民問題って奥が深いですね
どんどんこんな風に、自分の興味ともリンクさせて
できる限り掘り下げて、ひとつひとつの事象を検証しつつ、それらの関係性・全体図もとらえて行きたいですね!
その上で面会活動も充実していければ
とってもパワフル・有意義なものになると
個人的には思っております(*^_^*)
「自らの頭と手足を動かし問題をリンクさせ、希望をもって行動する」
この姿勢を忘れず、夏を乗り切って、23年度後半、顔晴っていきましょう!
ふへ~今日も私の記事は無駄に長いですね!!笑
皆様、よい夏を!
私も8月後半の海外逃亡にむけて必死こいてがんばりまーーーす!
今日は、台風も迫る中、2時間半ほど、筑波大学図書館にて勉強会を行いました♪
参加者は6人でした~
ほとんどの1年生+ようちゃんは免許合宿にいっているので、少なめでしたねっ(*^_^*)
むーみんは日本語教育実習先のスロベニアからおかりなさい♪
てるーはもうすぐロシアに留学です!!!
さて。
この勉強会は新入生も沢山入った上半期のMTで、
1年生から「もっと勉強会したいです!」という声があったため、
開いたものです

あくまでCLOVER内部でっという感じです。
なお、今日参加できていないメンバーが圧倒的に多いので、9月にも今日開いたのとほぼ同様の内容で勉強会を開く予定です(^◇^)
ちなみにですね、こうした勉強会のねらいとしましては、
①難民問題の何が「問題」なのかを考える
→メンバー全体がより問題意識を明確にもつ
②新メンバーと既メンバーの間の情報格差を埋める
→より良い代替りへ
③問題の中でCLOVERがどの立ち位置にあり、今出来ていること・出来ていないことが何かを考えるための下地作り
→その上で今後の活動内容、方針を考える
の3つが今のところあがってます!目標・目的ですねー
そして、今後の展望の展望としては、
夏休みは、基本的なところを勉強。
2学期以降は、
・勉強会運営者を1・2年生へ
・その上で必要だと思ったコンテンツやテーマ案だし
・出た内容・案を1・2年生を中心に割り振り、各MTで発表、議論(何が問題か、CLOVERに照らしあわせるとどうか等)
と考えています★
今日は難民問題を
国際社会、国内、地域・自治体レベルの3段階にわけ
難民をどのように定義しているか、保護をどれくらい、どのように行っているか
等をざーーーっと最低限知っておく必要なことをpick upして勉強しました

・強制移動者としての難民(人が迫害を受けた際にもつ選択肢)
・難民条約やUNHCRの難民の定義、条約難民のもつ権利
・日本の難民受け入れ・貢献度
・日本の難民申請制度、仮放免制度、強制送還
・難民に与えられる権利
・難民問題にかかわるNGO・NPO
などなど

いやはやっ
とっても難しいですね!発表者の私もそんなに実はきちんと勉強していないことも多いです(汗)
とはいえ、以上の内容を発表させてもらい、参加者でいろいろ意見・質問を出し合いました★
最後のまとめで出た意見・感想としては、
・難民問題にも、国と行政の役割分担、連携ができるかがかかわってくるのかな
・日本政府、日本人の日本語以外の言語への不寛容性を改めて感じた
・その一方で移動者が多すぎると日本人のアイデンティティや日本らしさはどうなるのだろうか
・受け入れ数の少なさの一方で安全保障の問題も考えるべきか
・「自分が何者なのか」を立証することの必要性を感じた
・日本は移動が少なく、人々が使用できる言語も他国に比べるとかなり少ない、独特な性質をもつところ
・面会だけでは感じられないことが得られた。少し客観的に考えられた。
・同時にこの経験を面会に生かせるかもしれない
・「不法」という言葉のように、何か枠づけられもので判断せず、こうして勉強することでその内実(なぜ「不法」な人々がいるのか。「不法」であるとはどういうことなのか)を知ることができる
・学生だからこそこうした知る機会を多く持ち、活動に生かしていきたい
という感じでした!!
いや~
難民問題って奥が深いですね
どんどんこんな風に、自分の興味ともリンクさせて
できる限り掘り下げて、ひとつひとつの事象を検証しつつ、それらの関係性・全体図もとらえて行きたいですね!
その上で面会活動も充実していければ
とってもパワフル・有意義なものになると
個人的には思っております(*^_^*)
「自らの頭と手足を動かし問題をリンクさせ、希望をもって行動する」
この姿勢を忘れず、夏を乗り切って、23年度後半、顔晴っていきましょう!
ふへ~今日も私の記事は無駄に長いですね!!笑
皆様、よい夏を!
私も8月後半の海外逃亡にむけて必死こいてがんばりまーーーす!
2011'06.05 (Sun)
難民勉強会に初参加(5月30日)
こんばんわ! そして、はじめまして!!
今年Clover
に入った一年生のきょうへいです
こないだ(5月30日)、はじめて移民・難民勉強会というものに参加しました!
ご存じかもしれませんが、これはCloverの顧問をしてくださっている先生が主催されている勉強会で、誰かの発表に対して、ディスカッションを行うという形をとっています。
そして、今回は、なんとCloverのはっぴょうでした!!^^
難民申請者の方に来ていただいて、その方から、日本の難民に対する扱いのひどさを聞きました。
当事者の声を聞くと、その理不尽さを実感できます。
……そのプレゼン後の質疑応答、ディスカッションはとても白熱したものとなり、いつまでも質問が途絶えませんでした。
僕にとって、とてもいろいろなことを考えさせられる体験でした。貴重な体験をさせてくれた皆さん、どうもありがとうございました!!
今年Clover


こないだ(5月30日)、はじめて移民・難民勉強会というものに参加しました!
ご存じかもしれませんが、これはCloverの顧問をしてくださっている先生が主催されている勉強会で、誰かの発表に対して、ディスカッションを行うという形をとっています。
そして、今回は、なんとCloverのはっぴょうでした!!^^
難民申請者の方に来ていただいて、その方から、日本の難民に対する扱いのひどさを聞きました。
当事者の声を聞くと、その理不尽さを実感できます。
……そのプレゼン後の質疑応答、ディスカッションはとても白熱したものとなり、いつまでも質問が途絶えませんでした。
僕にとって、とてもいろいろなことを考えさせられる体験でした。貴重な体験をさせてくれた皆さん、どうもありがとうございました!!

2011'01.28 (Fri)
移民・難民研究会(1月24日)
こんにちは!度々お世話になっております!
国際総合学類5年次4年の牧野良(まきのやや)と申します
北海道旅行に行ったかと思いきや、1日あけて沖縄旅行に行くという、
若さ任せの強行スケジュールで最後の学生生活を楽しんでおります
この度は、先日行われた移民・難民勉強会にて、卒業論文を発表させてもらいましたので、
簡単にご報告させて頂きたいと思います!
私が書いた卒論のテーマは、
フィリピン人看護師・介護士の移動-ポストJPEPAの受け入れ制度-」
でした。
2008年に、日本政府とフィリピン政府の間で
「日本・フィリピン経済連携協定(Japan-Philippines Economic Partnership Agreement:JPEPA)」が締結されて、正式にフィリピン人看護師・介護士を受け入れることが決まりました。
しかしながら、JPEPAには多くの課題があります。
たった6ヶ月の日本語研修を受けただけで実地研修に入らなければならず、
3~4年の間に日本の看護師・介護士国家試験に合格しなければいけないこと。
現状では、受け入れ後のサポートは受け入れ病院や施設に任せきりであるため、
受け入れ施設に大きな負担がかかってしまうこと。
フィリピンの高学歴、職歴がある者ばかりが高給を求めて外国へ行ってしまうため、
フィリピン国内に優秀な人が残らない「頭脳流出」を引き起こしてしまうこと。
西洋式の医療・介護知識を学び、英語が話せるフィリピン人たちにとって、
アメリカは永住するための「最終目的地」となっています。
目的地に行くための足がかりとして、最近では中東諸国も就労先として人気を伸ばしています。
フィリピン人のケア労働に対する質は諸外国で高く評価されていることから、
国際的な人材獲得競争はまますます激化しています。
こうした中、日本は確実に看護師・介護士不足に喘いでおり、
何らかの策を講じなければいけない状態にあります。
課題が多くあるJPEPAですが、今後日本がどのような制度を整えてフィリピン人看護師・介護士を受け入れていくべきなのかを考察し、ポストJPEPAの受け入れシステムとして「流動型の人材受け入れ制度」を提案することが、この論文の目的となっています。
フィリピンから一方的に優秀な人材を獲得するのではなく、
日本で働ける人材を、日本で育てる。
長期の日本語教育を行うことで、日本語による国家試験にも十分対応できるようにする。
受け入れ官庁を一元化することで、よりムダがなく連携が取れた受け入れができること。
フィリピンに戻って働いても、日本で働いても良いように選択できるようにすることで、
日本に少しでも留まってもらおうという施設の環境改善も促せること。
「流動型の人材育成制度」はこうした様々な要素を取り入れています。
今回の発表後には、
教育にかかるコストは、一体だれがどうやって払うのか。
長期の日本語研修を受けてまで日本で働きたいフィリピン人がいるのか。
そもそも経済重視で、物品の貿易が中心となっている経済連携協定の枠組みの中で人材の移動を議論するのが難しいので、JPEPAの枠組み以外で話す必要がある。
などのコメントなど、貴重なご意見を頂くことができました!
また、JPEPAは明らかにフィリピンの憲法に反している箇所があるにも関わらず締結されてしまったために、大きな問題になっているということ、日本では看護師・介護士不足は労働環境の問題に加えて、男性が家事をしないために、家でも仕事場でも働き詰めになってしまうという家庭環境やジェンダーの問題があるために、両方を解決するような働きかけが必要だということなどのご意見も頂きました。
本当にありがとうございました
失敗だったか成功だったかは別にして、
既に始まってしまったJPEPAの枠組みを今後どうやって活かしていくのか、
どうやれば改善の方向に持っていけるのか、注目していくべきだと思いました。
お聞き下さったCLOVERメンバーの皆様、ありがとうございました!!
JPEPAの検討を通して、外国人によりオープンで、より優しい場所になることを願います。
長くなってしまってすみませんでした
牧野
国際総合学類5年次4年の牧野良(まきのやや)と申します

北海道旅行に行ったかと思いきや、1日あけて沖縄旅行に行くという、
若さ任せの強行スケジュールで最後の学生生活を楽しんでおります

この度は、先日行われた移民・難民勉強会にて、卒業論文を発表させてもらいましたので、
簡単にご報告させて頂きたいと思います!
私が書いた卒論のテーマは、
フィリピン人看護師・介護士の移動-ポストJPEPAの受け入れ制度-」
でした。
2008年に、日本政府とフィリピン政府の間で
「日本・フィリピン経済連携協定(Japan-Philippines Economic Partnership Agreement:JPEPA)」が締結されて、正式にフィリピン人看護師・介護士を受け入れることが決まりました。
しかしながら、JPEPAには多くの課題があります。
たった6ヶ月の日本語研修を受けただけで実地研修に入らなければならず、
3~4年の間に日本の看護師・介護士国家試験に合格しなければいけないこと。
現状では、受け入れ後のサポートは受け入れ病院や施設に任せきりであるため、
受け入れ施設に大きな負担がかかってしまうこと。
フィリピンの高学歴、職歴がある者ばかりが高給を求めて外国へ行ってしまうため、
フィリピン国内に優秀な人が残らない「頭脳流出」を引き起こしてしまうこと。
西洋式の医療・介護知識を学び、英語が話せるフィリピン人たちにとって、
アメリカは永住するための「最終目的地」となっています。
目的地に行くための足がかりとして、最近では中東諸国も就労先として人気を伸ばしています。
フィリピン人のケア労働に対する質は諸外国で高く評価されていることから、
国際的な人材獲得競争はまますます激化しています。
こうした中、日本は確実に看護師・介護士不足に喘いでおり、
何らかの策を講じなければいけない状態にあります。
課題が多くあるJPEPAですが、今後日本がどのような制度を整えてフィリピン人看護師・介護士を受け入れていくべきなのかを考察し、ポストJPEPAの受け入れシステムとして「流動型の人材受け入れ制度」を提案することが、この論文の目的となっています。
フィリピンから一方的に優秀な人材を獲得するのではなく、
日本で働ける人材を、日本で育てる。
長期の日本語教育を行うことで、日本語による国家試験にも十分対応できるようにする。
受け入れ官庁を一元化することで、よりムダがなく連携が取れた受け入れができること。
フィリピンに戻って働いても、日本で働いても良いように選択できるようにすることで、
日本に少しでも留まってもらおうという施設の環境改善も促せること。
「流動型の人材育成制度」はこうした様々な要素を取り入れています。
今回の発表後には、
教育にかかるコストは、一体だれがどうやって払うのか。
長期の日本語研修を受けてまで日本で働きたいフィリピン人がいるのか。
そもそも経済重視で、物品の貿易が中心となっている経済連携協定の枠組みの中で人材の移動を議論するのが難しいので、JPEPAの枠組み以外で話す必要がある。
などのコメントなど、貴重なご意見を頂くことができました!
また、JPEPAは明らかにフィリピンの憲法に反している箇所があるにも関わらず締結されてしまったために、大きな問題になっているということ、日本では看護師・介護士不足は労働環境の問題に加えて、男性が家事をしないために、家でも仕事場でも働き詰めになってしまうという家庭環境やジェンダーの問題があるために、両方を解決するような働きかけが必要だということなどのご意見も頂きました。
本当にありがとうございました

失敗だったか成功だったかは別にして、
既に始まってしまったJPEPAの枠組みを今後どうやって活かしていくのか、
どうやれば改善の方向に持っていけるのか、注目していくべきだと思いました。
お聞き下さったCLOVERメンバーの皆様、ありがとうございました!!
JPEPAの検討を通して、外国人によりオープンで、より優しい場所になることを願います。
長くなってしまってすみませんでした

牧野
2010'12.19 (Sun)
移民・難民勉強会
こんにちは、むーみんです。
私は日本語・日本文化学類2年のまみといいます。
むーみんと覚えてください(^‐^)
筑波も本格的な寒さになってきましたね。
マフラー・手袋は手放せません。お鍋とかあったかいものが食べたくなります。笑
さてさて私が書く記事ですが、
12月13日(月)に行われた、移民・難民勉強会(@筑波大学)に、参加してきましたので報告します☆
一週間も前のことで、ほかのブログアップよりかなり遅くなってしまい、本当に申し訳ないです。
しかも、12月15日から毎日ブログアップされてますよね、素晴らしい!!
今回のプレゼンターは、飯笹佐代子先生(いいざささよこ・東北文化学園大学)でした。国際総合学類でもひとつ授業を行っているそうです。
テーマはオーストラリアのボートピープル問題に関してでした。
多文化・多民族国家として、移民にやさしい国というイメージがオーストラリアにはあると思いますが、実際に海岸からやってくるボートピープルには、とても厳しい対処と空軍・海軍が沿海監視を行っているということでした。
移民政策全体としてはとても充実した対処が行われているのに対して、ボートピープルにだけ悪いイメージを国民にもたせている、というような印象を持ちました。
というのも、難民キャンプからオーストラリアへの移住を順番待ちをして並んでいる人がいるにも関わらず、その間を割り込んでオーストラリアに来ている、というのがオーストラリア政府側の理由でした。
しかし、難民申請を行えばほとんどのボートピープルはオーストラリアに移民として入国することができるそうです。追い返すわけでもないのに、わざわざ第3国にまで収容所を設けたり、海軍空軍で監視するというパフォーマンスがいるのか疑問なところです。
そこで、飯笹先生がおっしゃっていたのは、「国家主権の浸食が進展しているように見えるグローバル化の時代において、人の移動の管理は国家主権を担保し得る、残された数少ない領域のひとつ」ということでした。
国家主権を可視化するには、軍の監視も有効なパフォーマンスになるということでした。
そんな方面からボートピープル問題が故意に利用されているなんて、命を危険にさらして小さな船でやってくる難民たちに、なんだかやりきれない思いを抱えます。
しかし、オーストラリア政府のその点だけを見るのではなく、移民政策の一つとして難民問題にたいして対策を講じているさまざまな政策に関してを見れば、日本の難民政策の重要なヒントになると思います。
なんだか堅いブログになってしまいました!!!
飯笹先生の書かれている『シティズンシップと多文化国家-オーストラリアから読み解く』(日本経済評論社、2007年)という本の中に今回の勉強会での内容も含まれているとのことですので、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみて下さい。
次回勉強会告知
次回の移民・難民勉強会は1月24日(月)を予定しています!
興味のある方は是非ご一報ください。
また、新しい一週間が始まります。
今週水曜日(22日)も面会に行ってきます(^-^)ノ
たぶん8人くらいで行く予定で、初めて面会に行く人もいます。
なので、また面会の報告をこのブログでも誰かがアップしてくれると思うので、記事を楽しみにしていてくださいね。
今週も顔晴っていきましょー♪
以上、むーみんがお送りしました。
読んでいただきありがとうございます。
私は日本語・日本文化学類2年のまみといいます。
むーみんと覚えてください(^‐^)
筑波も本格的な寒さになってきましたね。
マフラー・手袋は手放せません。お鍋とかあったかいものが食べたくなります。笑
さてさて私が書く記事ですが、
12月13日(月)に行われた、移民・難民勉強会(@筑波大学)に、参加してきましたので報告します☆
一週間も前のことで、ほかのブログアップよりかなり遅くなってしまい、本当に申し訳ないです。
しかも、12月15日から毎日ブログアップされてますよね、素晴らしい!!
今回のプレゼンターは、飯笹佐代子先生(いいざささよこ・東北文化学園大学)でした。国際総合学類でもひとつ授業を行っているそうです。
テーマはオーストラリアのボートピープル問題に関してでした。
多文化・多民族国家として、移民にやさしい国というイメージがオーストラリアにはあると思いますが、実際に海岸からやってくるボートピープルには、とても厳しい対処と空軍・海軍が沿海監視を行っているということでした。
移民政策全体としてはとても充実した対処が行われているのに対して、ボートピープルにだけ悪いイメージを国民にもたせている、というような印象を持ちました。
というのも、難民キャンプからオーストラリアへの移住を順番待ちをして並んでいる人がいるにも関わらず、その間を割り込んでオーストラリアに来ている、というのがオーストラリア政府側の理由でした。
しかし、難民申請を行えばほとんどのボートピープルはオーストラリアに移民として入国することができるそうです。追い返すわけでもないのに、わざわざ第3国にまで収容所を設けたり、海軍空軍で監視するというパフォーマンスがいるのか疑問なところです。
そこで、飯笹先生がおっしゃっていたのは、「国家主権の浸食が進展しているように見えるグローバル化の時代において、人の移動の管理は国家主権を担保し得る、残された数少ない領域のひとつ」ということでした。
国家主権を可視化するには、軍の監視も有効なパフォーマンスになるということでした。
そんな方面からボートピープル問題が故意に利用されているなんて、命を危険にさらして小さな船でやってくる難民たちに、なんだかやりきれない思いを抱えます。
しかし、オーストラリア政府のその点だけを見るのではなく、移民政策の一つとして難民問題にたいして対策を講じているさまざまな政策に関してを見れば、日本の難民政策の重要なヒントになると思います。
なんだか堅いブログになってしまいました!!!
飯笹先生の書かれている『シティズンシップと多文化国家-オーストラリアから読み解く』(日本経済評論社、2007年)という本の中に今回の勉強会での内容も含まれているとのことですので、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみて下さい。
次回勉強会告知
次回の移民・難民勉強会は1月24日(月)を予定しています!
興味のある方は是非ご一報ください。
また、新しい一週間が始まります。
今週水曜日(22日)も面会に行ってきます(^-^)ノ
たぶん8人くらいで行く予定で、初めて面会に行く人もいます。
なので、また面会の報告をこのブログでも誰かがアップしてくれると思うので、記事を楽しみにしていてくださいね。
今週も顔晴っていきましょー♪
以上、むーみんがお送りしました。
読んでいただきありがとうございます。